2022年3月14日

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フィリピン:ブラザー工業が バタンガスに工場増設

フィリピン:ブラザー工業が バタンガスに工場増設

2021年連結売上で6318億円を記録し、内海外事業分が4分の3を占める日本のブラザー工業が、マニラ首都圏の南方バタンガス州で新たな工場を増設することを発表した。

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現在、同地区では2012年に設立したフィリピン法人の『ブラザー・インダストリーズ=BROTHER INDUSTRIES (PHILIPPINES) INC.』がプリンター【写真は同社製品】などを中心に製造していて、新たな工場は3番目となる。

 
第3工場の建設概要は地上4階鉄骨造り、延床面積は8万7453平方メートル、着工は2022年4月、竣工は2024年1月を予定している。

 
従来のフィリピン・バタンガス第1と第2の工場ではプリンター・複合機と電子文具の本体および消耗品を生産していたが、好調な需要拡大により総額80億円を投資して第3工場建設を決めた。

 
第3工場は様々な種類のプリンター・複合機生産に柔軟に対応出来る工場としての役割と、部品や製品の保管出来る倉庫機能も持たせ、部品調達で障害を生じても一定期間は生産の継続と出荷が可能となっている。

 
また、同社グループが掲げるカーボンニュートラルを実現させるために、同工場では太陽光パネルの設置によって再生エネルギーの活用を取り入れている。

 
フィリピンの産業構造はコールセンターを中心にしたBPO産業などの第3次産業に方向が向いていて、こういったサービス中心の産業構造は足腰が弱り、将来的には国力、競争力が落ちると経済専門家から指摘されていて、今回のブラザーの新工場建設は雇用の面からも歓迎されている。

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