仏スポーツチェーン「Decathlon」がベトナム・ホーチミン市に小売チェーンを展開予定
フランスに本社を置くDecathlon社は、ホーチミン市第2区にあるRach Chiec国家スポーツ・コンプレックス内に、5000平方メートルのスーパーマーケットを設置するための申請を市人民委員会に提出し、現在許可待ちであることを発表した。
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DecathlonのLionel Adenot社長によると、Decathlonスーパーマーケットの第1号店はベトナム全国で展開予定の50店舗の始まりに過ぎないという。
Adenot氏はNguyen Thi Thu副人民委員長との会談中、生産と流通といった現在の活動をスーパーマーケットチェーンに展開していくのがベトナムにおけるDecathlonの長期戦略であると語った。
Decathlonはスポーツ用品の生産と流通に特化したグループである。同社は1995年以降ベトナムで活動しており、毎年2億点以上の製品を生産し、7万5000名の労働者と300名の職員に対する雇用を生み出すなど、同社にとってベトナムは二番目に大きな生産拠点となっている。
Adenot氏によると、開設予定のスーパーマーケットでは、小売スペースと顧客のスポーツ活動向けのフリー「プレイグラウンド」を併設する予定であるという。
ベトナム小売市場は近年、外国投資家からの注目度をますます高めている。Decathlon以前にも、スウェーデンのH&Mが2017年ハノイに初の店舗をオープン予定と発表している。一方で、競合企業であるアメリカのGapやスペインのMangoに加わる形で、スペインのZaraも昨年1号店を開店している。
日本企業もベトナム小売市場に参入しており、有名ブランドとしてはイオンがハノイとホーチミンにスーパーマーケットチェーンを展開している。
高島屋も昨年初のショッピングセンターをホーチミンにオープンした。高島屋シンガポールの矢野辰雄社長によると、ホーチミン市のショッピングセンターは同グループにとって三番目の海外拠点となる。
「日本とシンガポールの間で長年培われた小売経験を基に今回の開発が行われました。ホーチミン市のお客様から人気の高いお買い物の場所となるようなお店作りをしていきます。」
東南アジア諸国を中心としたグローバル市場での小売展開は、同社の開発計画にとって必要不可欠な部分と矢野氏は言う。
一方韓国ロッテグループは、現在ベトナムに13店舗あるスーパーマーケットを2020年までに60店舗に増やす計画を立てている。
今年初めに発表されたエコノミストインテリジェンスユニット(EIU)の最新レポートによると、多くの外国投資家がベトナム小売市場に興味を示しているという。
そのためEIUは、外国企業が次数年間でベトナムでの事業活動を拡大していくと予測している。
またEIUによると、ベトナムの小売部門は2012年〜2016年で年間13%成長するなど、ますます注目を集めているという。
さらに人口9400万人のベトナムはその3分の1が35歳以下であり、次5年間で現地の個人消費が激増すると予測されている。
小売成長の重要な指標となるのが一人当たりの支出額であるが、EIUによると、昨年の1450米ドルが2021年には1840米ドルに増加する見込みであるという。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2901.html
※画像出典元:http://www.decathlon.co.jp
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