2018年7月4日

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外資企業が「デニム生地製造 基地」としてベトナムに注目

外資企業が「デニム生地製造 基地」としてベトナムに注目

ベトナムの繊維製品のバリューチェーンの中で製織は一番の弱点とされているが、デニム生地については例外で、国内生産企業の強みとなっている。

 

ベトナム企業や国内の外資系企業はデニム製品を生産しており、現地化比率は55~60%である。

 

ベトナムの大手デニム製造業者としては、Phu Cuong、Thien Nam、Viet Hong、Tuong Long、Phong Phuが挙げられ、外資系企業では韓国のHyosung、中国のTexhongがあり、ほとんどはアジアの企業である。

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TCEグループはベトナムで、Vietnam Textile & Garment Group (Vinatex)とThien Nam Investment & Development JSCとの合弁事業を展開している。
 
繊維産業の韓国有力企業であるTCEは、ベトナムで多くのプロジェクトを展開しており、中でもナムディン省でのプロジェクトが最大である。
 
ベトナム企業は技術に投資をし、質の高い製品の製造に努めており、Phong Phuはニット編製造ラインに変更し、国内と輸出市場に質の高い製品を供給している。
 
アナリストは、ベトナムでは既に多くのデニムプロジェクトが進行しているが、デニム工場への投資はまだ続くと分析している。1年に3000万メートル供給可能なデニム製造プロジェクトが、ナムディン省のHoa Xa工業団地で始まり、ニット編み工程のすべて含む製造ラインは4000万米ドルの価値がある。
   
Tuong Longの製品はベトナム国内そして海外でも広く販売され、Express、American Eagle Outfitters、GU (Uniqlo)などの有名アパレル企業でも取り扱われて きた。
 
国内では、Phong Phu、Saigon 3、Song Hong、Vietshing、Nha Be、Viet Tien、Protrade、Blue ExchangeなどがTuong Longの主な顧客である。また、Tuong Longは日本のブランド製品を製造するアパレル製造業者でもある。
   
ベトナム繊維協会Vitas)の副議長であるNguyen Thi Tuyet Mai氏は、ベトナム企業はODM (original design manufacturer)とFOB製造の強化に向け、製造ラインへの高額投資に前向きである。CMT加工は高い付加価値をもたらさないとの見解を示した。
  
   
国外から素材を探し求めて
 
デニムやジーンズ産業がベトナムで発展するなか、多くの展示会や見本市が国内で企画されている。
  
3回目のDenimsandjeans Vietnamが6月下旬の予定されており、ベトナムとその他10ヵ国から40のデニムと小物製造者の参加が見込まれている。
   
Denimsandjeansの企画責任者のSandeep Agarwal氏は、過去2年ではEUやアメリカからTop Stitched、Two Tone Denim、Laser Art、Mother Earthが顧客として訪れ、今年も成功させますと語った。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3464.html

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