フィリピン:2022年大統領選 立候補者の予測出回る
フィリピンは3年毎に全国選挙が行われ、次回は2022年に上下院議員、自治体首長、自治体議員に加えて、6年に1度の正副大統領選が行われる。
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前回2016年正副大統領選は出る、出ないと気を引かせる作戦で公示間際に立候補したドゥテルテが当選。
その前の2000年選挙も間際で立候補表明をしたアキノ(子)が当選し、営々と事前運動を続ける選挙方法ではフィリピンの大統領選には勝てず、後出しジャンケンでないというジンクスが出来つつある。
そのような情勢の中、大統領選立候補届け出まで9ヶ月を切った時点で7人の有力候補者の名前が取り沙汰されている。
最有力はドゥテルテの長女で、ドゥテルテの跡目を継いでいる『サラ・ドゥテルテ・ダヴァオ市長』で、本人は出る気はないと公言しているが裏工作は着々で、父親同様直前に立候補宣言する作戦。
しかし、2代続けてミンダナオ島の政治家が大統領職を続けるのは快くしない中央タガログの感情もあり計算通り行くかどうか分からない。
なお父親のドゥテルテが副大統領候補に回るという話もあって、当選したら前代未聞の親子で独占となるが何でもありのフィリピンでは奇異なことではない。
次に前回副大統領選で当選した反ドゥテルテの『レニ・ロブレド副大統領』。【写真はロブレドとその家族】
ドゥテルテに徹底的に干されているが、本人は一生懸命やっていて、その真面目さは評価も高いが、浮動票頼みの弱さがある。
ボクシングの国民的英雄で知名度は抜群の『パッキャオ上院議員』。有力与党の党首に押されて政治的地盤も固めつつあるが、人間的に未知数。
『ボンボン・マルコス』は独裁者の息子で、マルコス一族は完全に復権し、前回ロブレドと副大統領選を争ったが僅差で落選。
国を食い物にし汚い金を溜め込んだ一族の大統領への野望は消えず、候補者が乱立すると漁夫の利を得る可能性も。
『イスコ・モレノ・マニラ市長』前回のマニラ市長選で副市長ながらエストラダ(元大統領)市長を追い落とす下剋上を成し遂げたが、こういったケースはフィリピンには多い。
俳優として有名でエストラダが有名俳優であったから芽が無い訳ではない。
『シンシア・ヴィリヤール上院議員』は人気も高いが、夫が前回大統領選では当選確実とまで言われていたのに3位であえなく落選したために慎重になっている。
『ラモン・アン』ビール会社であったサンミゲル社をフィリピン有数の複合企業に成長させた人物で、その手腕は認められているが本人は政治より金儲けの方に興味が強い。
この他前回大統領選に出て沈んだ『ポー上院議員』の再挑戦があるのではと見られているが、今のところ下馬評に上がる様な動きはなく、一時の熱狂的なブームは去った模様。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=515
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