「音」や「動き」の商標登録が開始、久光製薬はローマ字商標登録で海外展開にらむ
「音」や「動き」など新しいタイプの商標の登録が始まったと11月30日付の日本経済新聞が報じた。この新しい商標では色彩に続き「音」の出願件数が337件(11月19日時点)と多かった。
音商標とはテレビCMの効果音やパソコンの起動音のような聴覚で認識される商標のことをいう。
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長年使っているCM音声を商標で保護したいと考える企業は多い。テレビCMで使用した「匕・サ・ミ・ツ」が特許庁に認められた久光製薬の堤信夫法務部長は、「商標展開やブランド戦略に沿った出願が必要だ」と述べた。音商標が認められた大半の企業の出願書類が、楽譜にひらがなやカタカナをふったものだったのに対して、久光製薬はあえて「HI・SA・MI・TSU」とアルファベットで表記をしたという。というのは、同社は海外約50カ国でアルファベット表記での音商標を登録し、「グローバル展開を前提にした商標登録で世界規模でブランドを守る」と戦略を明確にしている。
文字や図形の「動き」も商標登録できるようになった。東宝は映画の上映前に流す、放射線状の光が社名の背景で動く動画の登録が認められた。映画を無許可でコピーした海賊版にこの動画も含まれていれば、今後は著作権だけでなく商標権侵害にも問われるようになる。
多くの日本企業が海外市場の開拓に力を入れるなか、言葉が異なっても企業名などが覚えやすいCMのキャッチフレーズを販促に活用する企業は増えている。インターネットで動画を視聴する消費者が増加しているなか、動画を商標として保護する重要性も高まっている。

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