2016年11月8日

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世界の味の素へ、南アフリカ食品大手に資本参画でアフリカ進出拡大

世界の味の素へ、南アフリカ食品大手に資本参画でアフリカ進出拡大

味の素は南アフリカの食品大手、プロマシドールに資本参加する。プロマシドールの株式2割超を取得し、アフリカ30カ国に広がる同社の販路を活用してうま味調味料など主力製品を販売する。味の素の調味料は東南アジアなどで広く浸透している反面、アフリカでのシェア拡大はこれからとなっている。

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プロマシドールは粉ミルクや乳製品、紅茶飲料、シリアルなどを生産・販売している。年間売上高は約800億円とみられる。味の素は同社の発行済株式20%長を取得する方向で同社の株式をもつファンドなどと調整している。出資額は200億〜300億となる見通しだ。
 
味の素はナイジェリアですでにうま味調味料「味の素」の販売を手がけている。プロマシドールのアフリカ大陸での幅広い販路網を生かして調味料などの販売を一気に拡大する狙いだ。野村総合研究所によると、2010年に約3億5000万人だったアフリカの中間層の人口は、20年に4億4000万人、30年には5億5000万人になる見通しであるという。味の素は中間層マーケットの拡大を見越して、ブランドの浸透を急ぐ狙いだ。
 
味の素の海外拠点は27カ国・地域、販売地域は130カ国以上にも及ぶ。海外売上高比率は5割を超え、20年度をめどに70%まで高める方針を掲げている。東南アジアや北米では一定の存在感を得ており、グローバル企業としての位置づけを確固たるものにするには、アフリカ市場の開拓が避けては通れない。

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