2017年2月1日

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個人主義者は日本で幸せになれない? 欧米向き個人主義的な人の特徴

個人主義者は日本で幸せになれない? 欧米向き個人主義的な人の特徴

京都大学の2014年発表の研究によると、「日本とアメリカの大学生を対象に調査を行った結果、アメリカにおいては個人主義傾向と親しい友人の数や幸福感には関連が見られなかったものの、日本においては個人主義傾向が高い人は、親しい友人の数が少なく、幸福感が低い」ことが判明した。

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この研究結果を知って、筆者は「なるほど、確かにそうだな」と感じた。筆者自身がとても個人主義的な人間で、日本で生活している頃は周りと合わせなきゃいけないことに生きづらさを感じていたタイプだからだ。
 
現在は個人主義社会のフランスで生活して8年目になるが、滞在期間が長くなるほど、やはり個人主義社会というのは肌に合っているなぁと感じる。慣れるまでは大変だったが、今となっては日本にいた時よりも居心地がいいし、何といっても窮屈さがない。自由に呼吸ができる感じがとても気持ちがいい。
 
一般に、日本人を含むアジア人は集団主義者、欧米人は個人主義者というように周知されているようだが、筆者のように日本生まれの日本育ちであっても、個人主義的な人はいる。社会のしくみとしては日本は集団主義、欧米は個人主義だが、一人一人の個性をじっくり見てみると、欧米人なのに集団主義的な人は案外いるものだ。
 
筆者の夫もその一人。彼は生粋のフランス人でありながら、和を重んじる集団主義的な考え方をする人だ。筆者よりも日本的だし、集団における自分の役割を常に考えて行動するタイプである。
 
このように、あなたが日本に生まれたからと言って、自動的に集団主義者になるわけではない。そして、この京都大学の研究結果にあるように、アメリカのような個人主義社会では個人主義であろうと集団主義であろうと幸福度に変わりはないが、日本で生活する場合は、個人主義者は幸せを感じにくいということである。
 
筆者のように、日本から海外へ出たほうがのびのびと自分らしく生きられる個人主義者が、確実にいるはずだ。
 
それでは、個人主義と集団主義の違いは何だろうか。あらゆる本を参考にしたところ、「自分と世界」の見方の違いではないかという結論に達した。
 
集団主義的な人… 自分は、集団における「個人」と捉える
個人主義的な人… 自分は「個人」で、集団にも属していると捉える
こんな感じで、個人と集団に対する考え方が違う。具体的に言うと、例えばあなたがサッカーチームに所属しているとしよう。そこで、
 
このチームは守りは強いが、攻めが弱いから、僕が攻めの練習をしてチームを強化しよう!…と考える人が集団主義者。
僕の長所を伸ばしてスーパープレイヤーになろう、そしてチームを勝利に導こう…と考える人が個人主義者。
よく個人主義者を、周りのことは全く考えず自分の利益だけを追求する人だと勘違いしている人がいるが、これは利己主義であって、個人主義ではない。個人主義者は周りに対して思いやりがないわけではなく、見ている視点が異なるだけである。
 
さらに、集団主義・個人主義の分類は、どちらか白黒はっきりつけることができるわけではない。筆者の場合も、個人主義的傾向が強いが、だからと言って集団主義的傾向が全くないわけではない。さらに、フランスで生活するようになってより個人主義的な傾向が強化された。
 
このように集団主義・個人主義の分類は、どちらの”傾向”がより強いかによって分類しているにすぎないし、その時の状況や環境によって変化するものである。


あなたは欧米向き?個人主義者チェックリスト
 
そこで、個人主義的な人の特徴のチェックリストを作ってみた。これに当てはまる人は、ひょっとしたら日本よりも欧米向きなのかもしれない。あなたはいくつ当てはまるだろうか。


□ 昔から集団行動が嫌い&苦手だった。

□ 欲しい!と思って手に取った商品なのに、ショップ定員に「これ今、人気ですよー!私も色違いで2つ買っちゃいましたー!」と言われた瞬間に、買う気が失せる。

□ 他人のうわさ話や私生活、芸能ネタに全く興味がない。どーでもいい。

□ 「日本は息苦しい」と1日1回は思う。

□ 「もっと自分らしく生きたい」と1日1回は思う。

□ 他人は他人、自分は自分だ。

□ 他人の私生活の詮索やお節介はしないタイプだ。

□ 他人が自分とは違う意見で、当然だと思う。

□ 昼休みくらい、同僚から離れて一人でゆっくりしたい。

□ 給料日前の金欠の時に誘われたら、断る。

□ (女性の場合)社会が求める「女性像」に合わせることはできるが、とても疲れる。

□ 集団全体で成長するよりも、集団の各個人がそれぞれの能力を高め、結果として全体の能力が上がるのが理想だ。

□ 習い事などで、「みんなで会費を出し合って先生にお花を買いましょう!」という話になった時、「私はパス」という人がいても気にならない。

□ 基本的に他人任せにするのではなく、物事は自分で決めたい。勝手に決められると腹が立つ。

□ 自分だけ周りと意見が違っても、「私はそうは思わない」とはっきり言える。

□ 「淡々としている」と言われたことがある。

□ 仕事をするときは、人間関係の土台やチームワークよりも、仕事の結果や目標の達成状況を重要視する。

□ 仕事とプライベートはきっちりと分けたい。

□ 仕事が終わった後の飲み会でも仕事の話をするというのが、苦痛だ。

□  「あいつ、友達少なそうじゃない?」 ←何がいけないの?

□ 事件や不祥事を起こした本人に加え、その家族が謝る ←意味が分からない

□ 仕事の報告をする前に、まず世間話やご機嫌伺いから入る部下にはイライラする。

□ 他人にプライベートな質問をしない代わりに、相手にも詮索されたくない。


これらの項目が全て筆者に当てはまるわけではないが、こうやって見てみると、個人主義者がいかに日本社会で順応するのが難しいかというのがわかるかと思う。日本のひきこもりなどの社会不適合者が欧米で暮らしてみると、「普通の人」になれることだってあるはずだ。

とにかく、「みんなが一緒」であることを良しとする社会は、個人主義者にはきつい。
 
将来、さらなるグローバル化が進むことを考慮すると、日本社会の個人主義化は避けがたいと考えられるが、個人が孤立しないような社会的な制度や場を設計することが今の日本に、求められているように思う。


ソース:http://www.madameriri.com/2017/01/28/individualism-in-japan/

 
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