カタール、サウジなどから断交。中東ビジネスへの影響は?
サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、イエメン、モルディブの6か国は5日、カタールと国交断絶すると発表した。中東ビジネスに与える影響とは?
この記事の続きを読む
近年、天然ガスの輸出拡大で驚異的な経済成長をとげたカタールは、政治的発言力も高まり隣国との軋轢が目立ち始めていた。ことの発端はカタールのタミム首長が、国内の軍事学校の卒業式で親イランとも取れる発言をしたと、国営カタール通信が報道したことである。
アメリカのトランプ政権と共に、イラン包囲網形成を目指していたサウジアラビアは、面目を潰されたと判断し断交に至った。
カタールには、推定資産3500億ドルの政府系ファンドがあることや、天然液化ガス(LNG)の輸出も継続可能であることからも短期的にはカタールの経済には大きな影響はもたらさないという見立てが強い。ただし問題が長期化すれば話は変わってくる。
サウジ、エジプト、UAEなどは陸海空路遮断を発表していることからも、観光の中核を握るカタール航空は大きく影響を受ける可能性が高い。また2022年にはWカップを控えており、問題が長期化すればインフラ整備の資金調達も難しくなる。長期的な中東ビジネスへの影響は少なくない。
断交のきっかけとなった国営カタール通信の報道はロシアによる偽ニュース工作だった可能性が高いとCNNが報道するなど、混迷を極める当事件であるが、経済への少なからぬ影響力からも、早急な解決が求められる。
(参照:http://jp.reuters.com/article/gulf-qatar-economy-idJPKBN18X045)

最新ニュース
-
- インドネシア
- インドネシア:G20出席を改めて要請 ジョコウィ氏 ゼレンスキー大統領と会談 2022年6月30日
-
- 香港
- 香港:金融管理局、市場介入112億ドル 2022年6月27日
-
- インドネシア
- インドネシア:購入量を管理 食用油購入は保健アプリで ルフット氏 2022年6月27日
-
- 香港
- 香港:ロシアで香港株12銘柄取引可能へ 2022年6月24日
-
- タイ
- タイ:テスラ社が資本金300万の会社登記 2022年6月24日
この記事の提供会社
Digima〜出島〜
http://www.digima-japan.com/

-
- フィリピン
- フィリピン:ブラザー工業が バタンガスに工場増設
-
- フィリピン
- フィリピン:ミニストップ フィリピンからも撤退
-
- インドネシア
- 首都圏広域で停電 MRT、信号も停止
-
- インドネシア
- ジャカルタの大気汚染が世界最悪に、マスク着用必要なレベル
-
- シンガポール
- シンガポール国民の過半数が「新年度予算案」を支持
-
- その他ヨーロッパ
- なぜ日本では「落とし物」をしても必ず返ってくるのか? 5つの理由