2018年6月26日

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豪「ウールマーク社」 メリノウールのベトナム市場の地場を固める

豪「ウールマーク社」  メリノウールのベトナム市場の地場を固める

ザ・ウールマーク・カンパニーはこれまで、ベトナムを需要な新興国市場と見なし、高品質の天然繊維とウール製品を通して、ブランドアイデンティティを強化してきた。

22日、ウールマーク社によるメリノウール啓発デーがハノイで開催され、100人以上の業界専門家がそれに参加した。

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ウールマーク社は、ベトナム市場に進出し5年もの間、同国の経済や社会環境の発展に伴い、天然繊維を使用することへの関心の高まりや、質の良いウール製品の生産への可能性を目の当たりにしてきた。
 
メリノウール啓発デーでは、国際的な専門家、経験豊富なデザイナー、繊維・衣服業界のサプライヤーやメーカーなど、100人以上の参加者を暖かく迎えた。

今回のイベントのハイライトはメリノウールや、革新的な方法を用いた将来の繊維の推進・加工処理に関するガイダンスの提供だけでなく、国内企業へのウール製品の披露、ベトナムの80以上のサプライチェーンブランドと繋がる機会の提供だった。
 
ウールマーク社の役員は、同社の包括的な概要、世界的に有名なインターナショナルウールマーク賞、オーストラリア産メリノウールの利点、繊維を用いたテキスタイルの革新について発表した。
 
また、参加者はCanifa、Ivy Moda、Ffixxed Studios、Designer Textile International (DTI)やAppeal Koreaなど、ベトナムおよび世界各国の有力ブランドの経験豊富な専門家たちから、貴重なレッスンを受ける機会を持った。
 
「オーストラリアのメリノウールに関する世界的権威として、ウールマーク社はベトナムで持続可能なサプライチェーン開発に取り組んでいます。我々は、2012年6月にウール製品の新しい製造サプライチェーンの開発を目的とした「Out of Vietnam」プロジェクトを開始し、現在、国内における80以上のパートナーとの協力体制を確立しています。」と、ウールマ社の東半球のゼネラルマネージャであるJohn Roberts氏が述べた。
 
「ベトナムの繊維産業の堅実な背景のもと、ウール研究開発における我が社の財産は、高品質で持続可能な最高のコンビネーション―『オーストラリアで栽培、ベトナムで加工された』ウール製品と、両国の経済関係強化を実現しました。」
    
ウールマーク社は、5年以上にわたり市場での足場を固めており、同国の政治的・社会的安定、繊維製造におけるインフラの整備、熟練された低賃金労働力の多さ、確かな水・電気の供給、そして数多くのFTAや国境を越えたパートナーシップへとのアクセス性から、ベトナムを非常に貴重で可能性のある市場だと考えている。
  
オーストラリアのメリノウールは何年もの進化を遂げたその成果である。その利点には、通気性、温度調節、柔らかさと細かさ、防臭性、弾力性、UV加工、耐火性、多機能性などがある。さらに最近出版された研究では、湿疹に苦しむ人々に向けた極細メリノウールの治療効果が明らかになった。
  
繊維・衣服産業は、長い間ベトナムの主要経済部門だった。この産業は、国内で270万人以上の従業員を雇用しており、これは産業労働力の25%に相当し、製造部門では2番目に大きい輸出における稼ぎ手である。
  
2017年の世界衣料品輸出の17%を占めたベトナムの繊維輸出は、1998年の13億5000万米ドルから2017年には311億米ドルへと着実に増加し、世界トップ5の繊維輸出国となっている。
  
しかし、世界市場の厳しい競争を考えると、ベトナム企業は競争力を強化し、打開策を生み出すために戦略を立てなければならない。同時に、企業は効果的な外資フローを活用しながら、コスト削減のためにサプライチェーンに積極的に参加し、国内のパフォーマンスを最適化する必要がある。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3450.html

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