2016年8月26日

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東南アジアで即席麺が不調、一方で幸楽苑はタイ展開に商機

東南アジアで即席麺が不調、一方で幸楽苑はタイ展開に商機

ベトナムやインドネシアなどアジアの即席麺市場は2年連続のマイナスを記録している。同市場は人口増を追い風に拡大が見込まれていたが、軽食の多様化や健康ブームによって即席麺離れが進行しており、各社は刺激策を探っている。一方で日本のラーメンチェーン大手、幸楽苑ホールディングスにとっては商機で、「ママー」で知られるタイ最大手の即席麺メーカー、タイ・プレジデント・フーズ(TF)と組み、タイで幸楽苑ブランドの展開を行う。

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即席麺の需要低下を受けて、タイの即席麺市場で過半のシェアを握るTFは生のラーメンやギョーザ、チャーシューなど生タイプの商品化を視野にラーメンレストランに参入する。また、ベトナムで50%のシェアを占める日系大手即席麺メーカーのエースコックも現在は市場比率が1%に留まっているカップ麺に注力する。ベトナムでは日清食品も今年7月にカップ麺市場に参入しており、オフィスにカップ麺を販売するボックスを設置するなどして拡販を目指している。
 
一人当たりの国内総生産(GDP)が2000~6000ドル程度と言われる東南アジア諸国は日本の1970年代に相当し、袋の即席麺より高価なカップ麺が急拡大した時期だ。しかし、食文化の違いから日本の事例が各国に当てはまるとは限らず、各メーカーは新商品開発にしのぎを削っている。

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